酸化ビスマス結晶が出来たら奇麗ですね。おそらく黄色の立方体が出来ると思います。
世の研究はほとんどが900度前後の焼結で行われています。
820℃113時間

薄膜形成にはBi(NO3)3を出発としたゾルゲル法でガラス上に作成しています。

100-750℃30分
http://bib.irb.hr/datoteka/300777.Bismuth_J_Mol_Struct_61_2007_709.pdf

反応性RFスパッタにて200℃でSiと水晶上に形成しています。
スパッタ2


電気的堆積(electrodeposition)で行われています。
0.1mol/L Bi(NO3)3
0.25mol/L 酒石酸
2.5mol/L KHO3
65℃、5mA/cm^2
thickness: 0.9um / 20min
→400℃30min anneal
→fcc δBi2O3 10-20nm patricles


もっと大きく目に見える結晶がほしいですが、なぜ作られていないのでしょうか?
原因は高温で酸化ビスマスがるつぼを腐食するためです。
酸化ビスマスをアルミナやジルコニアの一般的なるつぼでは、5%程度のアルミニウムが混入してしまいます。
また。表面の腐食によってるつぼと結晶が融着してしまうため、るつぼを破壊しないと取り出すことが出来ません(高いのに・・・)。
Zrのるつぼも入手できますが、BaO + ZrO2 -> BaZrO3の反応によって腐食します。

高温でも腐食が起こらないるつぼはあるのでしょうか?
BaZrO3を使用したるつぼは酸化物の融液に対して耐性があります。
高温超電導体YBCO、BSSCOの単結晶を作成するために、使われています。

YBCOをBaZrO3るつぼに投入し、融液を作ります。中心にseedとして小さな単結晶を置き、温度を下げます。
これによってるつぼ全体を単結晶にします。

酸化ビスマスでも融液を作ることが出来れば可能性が出てきます。

電子レンジで加熱するるつぼが簡易的でよいのですが、価格が値上がりしたらしく電気炉と同じくらいの価格がします。
BaZrO3るつぼも高いので当分買えないかも。。。