『重力波ってなんだろう?』

生徒「せんせー、最近『じゅうりょくは』って言葉をよく聞くけど、どんな葉っぱなの?」

先生「重力葉で入れたお茶をグラビティー(茶)、なんちゃって。ってやかましいよ。正しくは重力波。最近盛り上がってるよね」

生徒「ハハハくだらねえ。話題になってる割にいまいち意味がわからないんです。重力波、ってなんなんですか?」

先生「おっこれは辛辣だなぁ。うーん、君はどこで重力波の解説を聞いたの?」

生徒「アメリカ人」

先生「ちょっと無理がないかなぁ…でも日本人から聞いたとしても、言葉だけの解説だとよく分からないよね」

生徒「なので言葉を使わずに説明してください!」

先生「とんだ無茶振りが来たよ。まぁさすがに言葉を使わずに、は無理だけど、できる限り図やモデルを使って解説するよ。想像してみてね」

生徒「あ、モデルってあれですよね。よく、張ったネットの上に乗った鉄球とかで再現されますよね」

先生「意外と事前知識が多いね?その通り、重力波はゴム膜に置いたビー玉で再現されることが多いね。重力の大きさが空間の歪みを表しているんだ」

生徒「サイエンスZER○で観ました!」

先生「おやおや。そこで観るのを止めたのかな?じゃあ続けるよ。例えば、ゴム膜の上のビー玉がいきなり上下に動き出したらゴム膜で再現した空間はどうなる?」

生徒「うーん…歪む?」

先生「惜しいな、歪むと言うより、膜が波打つようにならないかな?」

生徒「そうです!球の周りがその形に沿って歪んだり凹んだりするって言いたかったんです」

先生「それなら正解だよ。じゃあ、もし球が二つに増えて、それがお互いにグルグル回ってたとしたら、ゴム膜は同じように振動しないかな?」

生徒「それも観ました。振動しますね」

先生「その振動が重力波と言います」

生徒「おぉ…この世の真理にたどり着いてしまった」

先生「そこまではいかないかな。でも重力波を直接検知したことによって、物理学の世界は一歩前進したと言っても過言ではないね」

生徒「でも先生、重力波が直接検知されたならもう観測しなくても良いのでは?」

先生「良いところに気付いたね。でも観測施設が増えると良いことがある。単なる二番煎じにはならない。なんでだと思う?」

生徒「うーん…あ、観測精度が上がる?
そしたら…重力波の存在がより詳しく正確になりますね」

先生「それも正解。しかしもっと発展的になる。例えば、1人で居たらどこかからウグイスの鳴き声が聞こえる。目線の先には林。音のする方向はわかるんだけどなー?
そこで、もう1人をどこか違う場所に行ってもらう。地図を頼りに2人の音のする方向がわかって、線を引いたら、ウグイスのいる場所がわかるでしょ?
ウグイスの場所が分かったら、双眼鏡向けたくならない?直接、観測したくなる。闇雲に林の中を探すよりもずっと楽だし」

生徒「そしたら更にウグイスの生態について調べたくなるりますね?」

先生「でしょう。良いね。
そのうちカッコーやらホーホーやら聞こえだして、皆で場所特定出来たら色々捗る訳ですな。
だから、重力波観測施設が増えると、重力波の発生源がわかる。重力波の発生源に望遠鏡を向ければ何が起こったのかもっと詳しく分かる。宇宙観測の発展が出来る」

先生「重力波について分かった気になれたかな?」

生徒「じゃあ重力波は私たちの生活に何か役に立つんですか?」

先生「今回はこれでおしまい!」

生徒「わーい!(何の役に立つんだろう)」